『佐藤一斎 「重職心得箇条」を読む』 【作家がおすすめする本 〜人生を豊かにする本〜】

重職心得箇条画像 【作家がおすすめする本 〜人生を豊かにする本〜】
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 作家・冴崎伸がおすすめする本のコーナーです。

ウマぞう
ウマぞう

今回はなんの本ブヒですか?


リーダーに必要な本だね。


あ、じゃあぼくには関係ないブヒー


いえいえ。リーダーにも色々あります。

一家の長もそう、部活の部長さんもそう。大きくいえば、人はだれでも自分の人生のリーダーだよ。

つまり、だれが読んでも身になる本です。


なんと! ぼくはぼくの人生のリーダーだったブヒンか! 言われてみれば。


佐藤一斎さとういっさい 「重職心得箇条じゅうしょくこころえかじょう」を読む』が本の題名ブヒンねー。はじまり、はじまり〜。




概要



  • 題名 『佐藤一斎 「重職心得箇条」を読む』
  • 著者 安岡正篤やすおかまさひろ
  • 出版 致知ちち出版
  • 初出 平成七年


(リンク先  アマゾン『佐藤一斎 「重職心得箇条」を読む』


どのような内容か



なんだか、とっても難しそうブヒンねー。ぼく、大丈夫ブヒンかなー。


そう言うと思ったので、今回はなるべく会話で説明するよ。

まず『重職心得箇条』は生き方の心得、とくに名前のとおり重役向けに書かれた本です。

全部で十七項目だね。


ブヒブヒ。


佐藤一斎という方が書いたんだけど、松平定信の御世に活躍した人物です。

一斎さんはその時代、天下各藩に知らぬ者はいないというほどの賢者でした。


あ、ダメブヒ・・・松平とか出てくると・・・歴史の授業を思い出して・・・眠く・・・ブヒ・・・。


え!? もう!? 当代きっての賢者の書いた本とかぜんぜん興味ない!?
いちかばちかの勝負に強くなったりもするんだけど。


そ、それを、これまた日本に知らぬ者はいないと言われた当時の政財界の精神的支柱であった安岡正篤氏がわかりやすく書いた本がこの・・・って、おーい、ウマぞうくーん・・・。


・・・



オススメのポイント



・人生への役立ち度(とくに重役の方)
☆☆☆☆☆☆☆(星七つ)

 役職者だけでなく、自分の人生の心構えとしても、家族や子どもに対しての心構えとして読んでも、たいへん役立ちます。


・読みやすさ(十七項目で薄い)
☆☆☆(星三つ)

 薄い本ですが、原文は難しいです。それを考慮して星三つ。
 難読漢字も多いので、はじめは解説文だけ読んでもよいでしょう。


・感動度
☆☆☆☆☆☆(星六つ)

 いきづまったときに読むと「こうすればよかったのか」と、目が洗われることがあります。


抜粋



一箇条だけ抜粋します。たいへん濃い内容です。



1、人物の条件

【重職心得箇条】 第一箇条

重職と申すは、家國かこくの大事をとりはからうべき職にして、このじゅうの字を取失ひ、軽々しきはあしくそうろう

大事に油断ありては、の職を得ずと申すべく候。

挙動言語きょどうげんごより厚重こうちょうにいたし、威厳をやしなふべし。

重職はくんかわるべき大臣なれば、大臣おもふして百事挙ひゃくじあがるべく、物を鎮定ちんていする所ありて、人心じんしんをしつむべし、かくごとくにして重職の名に叶ふべし。

又小事またしょうじ区々くくたれば、大事に手抜てぬきあるもの、瑣末さまつはぶく時は、自然と大事抜け目あるべからず。

斯の如くして大臣の名に叶ふべし。

およ政事まつりごと名を正すより始まる。

今先いままづ重職大臣の名を正すを本始ほんしとなすのみ。




ふう、これが一箇条です。


と、とっても良いことを言ってるみたいなのはわかるブヒンけど、ぼく、今回やっぱりだめブヒンかも・・・。


こ、口語訳つけるから! ね、ウマぞうくん! もうちょい頑張ってみよう!



口語訳 (現代語訳)



 重役とは、国家の大事をとりあつかうべき役職であって、その重の一字を失って、軽々しく、落ちつきがないのはたいへん悪い

 大事に際して油断があるようでは、この職は務まらない。
 まず行動と話す言葉から重厚にして、威厳を養わねばならない

 重役は、主君に代わって仕事をする大臣なのであるから、大臣が重厚であってはじめて万事うまくいくし、物事をどっしり定めるところがあって、人心を落ちつかせることができるものである。


 それでこそ、重役という名に叶うのである。


 また重職が小事にこせつくようでは、大事に手抜かりがでてくる。

 小さな、とるに足らない物をはぶけば、自然と大事に抜け目がなくなるものである。

 このようにして初めて大臣という名に叶うのである。

 およそ政事というのは、重職の名を正すことから始まる

 今まず、重役大臣の名を正すことが、政事の一番の本(元)であり、始めなのである。


ふう、ウマぞうくん、これでどうかな。

かなりわかりやすくなったんじゃないだろうか。


・・・。


か、解説! か、解説もつけるから! ね!

解説



重役は大事(だいじ)をあつかうのが仕事。だから重の字がつく。

重い役だからこそ、軽々しく行動されてはよろしくない。

・たとえば、親しみをもっての行動と、軽はずみな行動はちがう。

・部下などに親しみを感じるのは当然としても、重職のひとつの決定の誤りが、社員全員を路頭に迷わせたり、取引先に迷惑をかけることになるので、その行動はおのずから重厚にあらねばならないし、威厳をともなっていなければならない。

威厳は威張るために必要なのではない。重大な決定をするために必要。なければ決定の重大さにつぶされてしまう。

威厳は普段から、何を考えているかによっても身についてくる。それは立っているところの差である。
 重職として己の役割をわきまえ、日々それにふさわしいことを考え、行動していけば、威厳は自然と身についてくる。

服装、姿勢のような、とってつけた威厳はダメ。体の中からにじみだすような威厳でなければならない。

大臣がどっしりとしていて、はじめていろいろの仕事、成績があがる。

備えがない役職者は、自らの責任で重大な決定をくだすことができないので、どうしても会議で決めたがる。
 また役職の軽い調子は、浮調子をうむ。だから争いがおこる。

人物には格があって、ただ単に切れ者が優秀なのではない。
 聡明才弁は人物として第三等の資質、磊落豪雄らいらくごうゆうが第二等の資質、深沈厚重しんちんこうちょうが第一等の資質である。

・まず重の名を正す。重職とはなにをなすべき職なのか、明確にする。

重職が小事にかかわり、小事を省けない理由は、振る舞いが以前の役目となんら変わらないから
 役職が上がること、たんに給与の増加の条件とすると大きな問題になる。

物事を鎮定するということ、大事を見通すこと、人心をつかむこと。これら三つが本来の重役の役目。

・鎮定する → その人の手にかかると、厄介な問題も自然に落ち着く。

・大事を見通す → 枝葉末節しようまっせつにはしらず、肝心大事なところをしっかりとつかむ帰納力きのうりょく

・人心をつかむ → 威厳を養うといっても、人間であることを放棄せよということではない。人間であることの証は喜怒哀楽である。
 喜ぶときはみんなと喜べばいい。怒るときは怒ればいい。
 部下の哀しみを一緒に哀しみ、部下の楽しみを一緒に楽しめばいい。 
 これを失っては、正しい意味での威厳は成立しない。
 ただ部下と一点違うことがあって、重職である。


さ、さあ! これでどうだ!


頑張ってもらってるのはわかるブヒンけど、しんさんの研修で聴いたほうがわかるブヒンね・・・。
みんな、そう言ってたし・・・。


ズコー!!



どんな人にオススメか


・仕事に行き詰まっている方(とくに役職者の方)

・子育てにお困りの方
(「親の姿」と読み替えてみると役立つことがたくさんあります)


まとめ


佐藤一斎と安岡正篤さんの紹介、そしてこの本が気に入った方に別のおすすめと思いましたが、ウマぞうくん(のモデルの方)が限界なので、今回はこの辺で失礼します。


や、やっと終わったブヒン。ぼくもう、このままでいくブヒン。


いやいや、本当に凄い本なのよ。忙しくて知り合いからしか研修依頼を受けてないけど、特別に研修するからさ!


ほんとブヒッ!? それならちょっとだけ学んでみたいかも・・・いや、やっぱりウソかも。


良さを伝えるって難しいなあ。。みなさん、ぜひ読んでみてください。




今日のひと言

「働き一両、考え五両、知恵借り十両」

上杉鷹山



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