『ウォッチャーズ』【作家がおすすめする本 〜 人生を豊かにする本〜】

ウォッチャーズ画像 【作家がおすすめする本 〜人生を豊かにする本〜】
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作家という仕事、そして二千冊を読んだ中から紹介するオススメの本です。


 「人生をうまく生きるための本」が二冊つづいたので、
 
 今回は「娯楽の本」です。
 

 一級のエンターテイメント作品です。


概要



  • 【タイトル】 
    『ウォッチャーズ』
    (原題:『WATCHERS』)

  • 【著者】 ディーン・R・クーンツ

  • 【訳者】 松岡剛史

  • 【出版社】 文春文庫 
    (※アメリカではパトナム社)

  • 【初版】 1987年


あらすじ

 
「森で拾ったその犬には、なにか知性のようなものが、意思に似たものが感じられた。

  孤独な中年男のトラヴィスは犬に〔アインシュタイン〕と名を与え、半信半疑の対話を試みる。


  徐々にわかってくる信じがたい事実。それにしても犬は、何を警戒しているのだろう。


  繁みの陰に、暗闇の奥に、なにか恐るべき〝もの〟がひそんでいるのか⁉︎」


 ※文春文庫背表紙より



あらすじつけ足し


「孤独な中年男」とあらすじで紹介されていますが、トラヴィスはかなりかっこいい男性です


 
 主人公トラヴィスは、勇気も知力もあり、
そして陰もあるという、三拍子そろったいい男ですね。
 ※ヒロインも素敵です。


 ジャンルは動物ものミステリー、もしくはモダンホラー、スリラー色もあって、
ちょっと科学要素もあり、分けることが難しい作品です。



 もともとジャンルは、わかりやすいようにカテゴリー分けするだけで、

 ここからミステリーとか、ここまではサスペンスとか、明確に分けられるものでは無いですものね。
 

 とにかく素晴らしいエンターテイメントです。



 最初から「どうなるの?」とひきつけられ、すすむにつれてページをめくる手が止まらなくなる本ですね。


いい本読んだな〜」と、読後、じんわりすると思います。



おすすめのポイント



なんといってもアインシュタインです。


  1. 犬〔アインシュタインと言います〕の可愛らしさ、忠実さ
    ☆☆☆☆☆☆☆ (星七つ)

  2. 極上のミステリーとしてのスピード感
    ☆☆☆☆☆☆☆☆(星八つ)

  3. これでもかという色々な要素
    (みんな大好き、ボーイミーツガールもありますよ ← 言い方が古い)
    ☆☆☆☆☆☆(星六つ)



 犬好きの方にも、そうでない方にも、


 犬を飼ったことがある方にも、そうでない方にも、


 人間の友としての、犬と人間の関係を実感させてくれます。



 「アインシュタインいいなあ〜」となります。



1、「アインシュタインの可愛らしさ、忠実さ」について
☆☆☆☆☆☆☆ (星七つ)



 アインシュタインの犬種ですが〔ゴールデンレトリバー〕です。
(リンク先 wiki「ゴールデンレトリバー」)


 左の画像、いいですねー、何を見てるんでしょうね。


 
 ゴールデンレトリバーは賢く、忠実で、穏やか。

 一方で活発で、好奇心旺盛な性格と言われています。



 ※『ウォッチャーズ』を読んでから、わたしは「とても賢い犬」というイメージを持つようになりました。


 本書のアインシュタインは、穏やかな性格ですが、いざとなると勇敢です。


2、極上のミステリーとしてのスピード感 について
☆☆☆☆☆☆☆☆(星八つ)

3、これでもかという色々な要素 について
☆☆☆☆☆☆(星六つ)



 あわせてご紹介します。


 著者ディーン・クーンツ氏は、早くにデビューされた作家で、

ベストセラー作家の名を今にいたるまで欲しいままにしています。


 映画化された作品も多数あります。



 しかし若いころは、生活のためにポルノ小説を書いていた時期もあったそうで、

 複数のペンネームを持ち、たくさんの作品を書かれています。

 かなり多作ですね。


(日本もそうですが、なぜか1作家1年に1作品という雰囲気があり、それを何とかするためだったそうです)



 それだけ書かれているので、筆致が精妙で、読みやすいですね。


言い回しが小洒落ていて、素敵な文章が多いです



こんな方におすすめ



  1. 犬が好きな方


  2. 眠れなくなるほどの興奮を求めている方


  3. カタカナとか海外ものは苦手で今まで敬遠していたという方


 

「電車・バスで降りる駅を乗り過ごす」、または「あした会社・学校なのに深夜まで読んでしまう」系の本です。
 
 読む場所に軽く注意がいります。




 「外国のものはカタカナで覚えにくくてちょっと」という方は、

 ぜひ本書あたりから読んでみてください。


世界は広いです。

 
 映画もそうですが、日本のものしか体験しないのはもったいないですね。

犬作品でほかのおすすめ




「ほかに犬を題材にした作品はないですか?」と思った方はこちらをどうぞ。




1、『フランダースの犬
 作:ウィーダ
(リンク先、wikipedia『フランダースの犬』)



photo by amazon(リンク先 Amazon『フランダースの犬』)

 


 言わずと知れた、貧しい少年ネロと忠実な老犬パトラッシュの物語


 アニメも児童書も有名ですね。

 
 子ども向けの簡易版ではなく、ぜひ大人向け(普通のもの?)をお読みください。


 犬の気持ちを、これほどうまく表現した作品はこれ以外にないですね。



何度読んでも、泣いてしまいます





2、『白い牙』 
作:ジャック・ロンドン

(リンク先、wikipedia『白い牙』)

photo by amazon(リンク先 Amazon『白い牙』)

 

 何度も映画化されていますが、日本では、あまり有名ではないかもしれません。


 ホワイト・ファング(白い牙)と呼ばれた灰色狼を描いた、動物文学の傑作です。


昔のブルドッグは、まさに「ブルドッグ(雄牛犬)」だったと、この作品で知りました。



3、『ベルカ、吠えないのか?』 作:古川日出男
(リンク先 wikipedia『ベルカ、吠えないのか?』)

photo by amazon(リンク先 Amazon『ベルカ、吠えないのか?』)

 
 
 海外ものばかりではなく、日本からもひとつ。


 こちらは軍用犬の話です。熱量とスピード感が並ではありません。


 ただ軍用犬の話なので、犬が傷つくのが苦手な方はちょっと違うかもしれません。

 
 また何世代にもわたる話がお好きな方向けです。




犬が取り残されたといえば『南極物語』ですが、それの戦争版といえばいいでしょうか。

 


 犬を主軸とした作品は他にもまだまだありますが、こんなところです。



 そのうち、動物文学も紹介します。

著者について


 

ディーン・R・クーンツ氏は、アメリカの作家さんです。

 
 本国アメリカでは大ベストセラー作家で、一時期はスティーブン・キング氏と並ぶと、評価されていました。

(いまでもそうかもしれませんね)



 日本においてアメリカのホラー作家といえば、

 スティーブン・キング氏が〔ホラーの帝王〕という名をほしいままにしていますが、


 あえてそこを四天王にするならば、

 
 次点がこちらのディーン・R・クーンツ氏です。

 
 その次がR・マキャモン氏、そしてD・シモンズ氏。



 どなたかがこちらの4作家を〔アメリカンホラー四天王〕と表現していて、なるほどと思います。

(日本のSF御三家といえば、筒井康隆先生、星新一先生、小松左京先生ですが、そのようなイメージですね)



クーンツ氏は大変多作な作家さんで、日本でも五十以上の本が出版されています。

 

本書が良かった方は、こちらもどうぞ




 そのうち他のクーンツ作品も紹介しますが、更新が待てないという方は、


『ライトニング』
『ストレンジャーズ』
『ハイダウェイ』
『バッドプレース』

 このあたりがオススメです。


(順番もこれでいいと思います)



 わたしはクーンツ作品を三十冊以上読んでいると思いますが、これですね。


『オッドトーマス シリーズ』と『フランケンシュタイン シリーズ』が気になっていますが、これはまだわたしが読んでません。。



 

 それではみなさま、良い非日常を!



今日のふた言
※『ウォッチャーズ』冒頭より

過去とはひとえに始まりの始まりであり、
そして現在に連なる来し方はみな、
ひとえに夜明けの薄明である。

H・G・ウェルズ



二つの個性の出会いは二つに化学物質の接触にも似て、
ひとたび反応が生じれば、どちらも変化をこうむらずにはいない。

C・G・ユング




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