※表紙画像 千葉県教育委員会HPより
【言葉拾い】…いつか物語で使おうと思った言葉や、
なるほどと思った言葉、使った言葉についていろいろ集めておくカテゴリー。
趣味です。頭の中身です。
「屏風岩」
物心ついたころから、小学校の終わりくらいまで、この海岸を駆け回ったものです。
ウニを食べたり、大きくなってからは海女さんの真似をしたり。
ずいぶん入り組んだ地形で、人の手が入っているところとそうでないところがありましたね。
屏風岩は、泥板岩(でいばんがん)と砂岩(さがん)が交互になっている地層が、波に削られてできたものですね。
(波食ではなく、海食(かいしょく)と言います。これもいい言葉ですね。海が生き物のようです)
弱い砂岩が削られて、泥板岩だけが残り、こんな形になります。
砂岩は手で割れるほど脆(もろ)く、こすり合わせると肌にお化粧のようにつきます。
「おけしょうじゃ〜」と友だち同士でふざけあって、塗ったところだけ日焼けしなくて、痕(あと)になったりしましたね。
↓もっと詳しい解説をお求めの方はこちらもどうぞ。
※「まるごとe千葉」千葉県公式観光物産ガイド1
※「まるごとe千葉」千葉県公式観光物産ガイド2
雨でも波でも風でも、こういう侵食系の地形でもっと有名な場所は、
1、秋吉台 国定公園
※秋吉台公式HPさん
2、東尋坊(とうじんぼう)
※福井県観光連盟さんHP
3、ツィンギ・デ・べマラ
侵食地形は世界中にたくさんありますが(アメリカのグランドキャニオンとか中国の桂林とかベトナムのチャンアンとか)、
最後のツィンギ・デ・べマラは、いつか見に行きたいと思っている場所です。
ツィンギは、マダガスカル語で「先の尖った」という意味で、ゴム長靴も貫通するほど、尖っているそうで、石がカミソリのようだということです。
※ツィンギについては、世界中で頻発する大震災と、謎を解明するために洞窟に挑む伝説のクライミングチームの死闘を描いたボツ長編『愚者と奈落』で挑戦したものの、やはり実際に行かないことには、うまく書けませんね。
ちなみにこうした珍しい景色を「奇勝(きしょう)」と言ったりします。小説で使えそうな言葉ですね。
話はもどりますが、屏風岩の海岸では、転んだら切り傷だらけになると思いながら遊んだものです。
解説を見ると、長いところで沖合500メートルくらいまであるとのことですが、そんなにあったかしら?
(川でも海でも、屏風岩と呼ばれる名所はたくさんありますしね)
『少年と怪物』の作中では、メイン舞台のひとつとして幾度も出てくることになりますが、本当はそんな殺伐とした場所ではなく、とても穏やかないい場所なので、ぜひ一度は行ってみてください。
おしまい
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