『小説新潮12月号』『護城の鬼』【物語のお知らせ】
本日、発売いたしました。
「ファンタジー小説の現在」という特集で四人の作家が物語をよせていますが、そのうちのひとつです。
ファンタジー小説の現在とはまた重圧がかかる特集名ですが、世界に通ずるハイファンタジーを描きたいわたしには、腕がなりました。
さて、短編の名は『護城(ごじょう)の鬼』といいます。
長篠の戦いをベースに描いた幻想歴史小説。
長篠の戦い(1575年)といえば、
最強を誇る武田の騎馬軍団を信長・家康の連合軍が、鉄砲隊の三段撃ちで撃破したというエピソードが有名ですね。
(ただし最近の研究ですと、地形的に三段構えは難しく、まあ、連隊を組んで装填の隙を少なくしたのだろうと、そういうことらしいです。でも三段構えのほうが話として面白いですよね)
で、信長の三段撃ちだけが取りあげられてますけれども、
この戦いの陰には、ひとりの武士の、それこそ歴史を変えた活躍があったわけです!
その侍、名を鳥居強右衛門勝商(とりいすねえもんのじょうかつあき)といいます。
この方のエピソードが大好きで、それを下地に話をつくりました。
わたしのお話しのカジ助とちがい、強右衛門の生い立ちはよくわかってませんし、連れをともなわず、ひとりで旅立ってます。
史実とのちがいも、ご興味ある方は楽しんでください。
(1番の違いは、蛇頭人とかの亜人種がいないことですけど。。)
六王世界という異世界(?)の話をわたしはライフワークにしてるわけですが、今回はたくさんある国のなかで、日本とよく似たブ国という国のお話しでした。
このあとブ国はズロニア帝国に併合されてしまいますが、まあ、そのあたりはどうでもいい情報ですね。
この次は電子小説がふたつ続く予定です。
惑星と口笛ブックス
→『死を降らす星』(SFかな)
冴崎&(株)モノシンプレゼンツ
→『ようこそ! ハイツとこしえ荘へ!』(大得意のコメディー)
こちらもよろしく!
カジ助と物語の中で4日ほどを過ごしたわけですけども、もう少し長く書きたかったなあというのが作者の感想。
史実のほうをいつか書きますかね。
コメント