『万象ふたたび』【物語のお知らせ】

【物語のお知らせ】
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『万象ふたたび』



 万象ふたたび!


 日本ファンタジーノベル大賞の大賞・優秀賞の受賞たちがお届けするお祭り本第二弾です!


 ※我らのあいだで〔ばんぞーさん〕と呼ばれている。
 かどうかは定かではありませんが、巨大アンソロジーです。
(読み方は〔ばんしょう〕です)



イラスト©️井村恭一さん


かっこいい! ワクワクする表紙!

 表紙は井村恭一さん。

 本が書けるだけでなく、イラストもこのレベル。。
 うーん、すごいとしか言えない先輩です。

 ※受賞者のみなさまは普通じゃない特技をおもちの方が多いように思います。




概要

※Amazonより抜粋


 日本ファンタジーノベル大賞の大賞・優秀賞受賞者20名の全作書き下ろし超弩級アンソロジー。

 原稿用紙換算900枚超。

 第1作『万象』についで日本のアンソロジー史上2位の枚数です。

 紙のアンソロジーではほぼ収録不可能である中篇4作の掲載を達成、21作いずれも入魂の傑作。
 21世紀のこの国の空想・幻想・綺想の広がりが一望できます。まさに空前絶後。


今回のテーマ



前作『万象』の打ち上げか何かで、ノリで決まりました。

 今回のテーマは、


「気象」「経済」「傷」「卓球台」の四つ。



 みんなで悪ふざけしながら出しあい、

さすがに卓球台はだれも選ばないでしょ〜」と笑ったのですが、

なんと書きあげた孤高のツワモノが! 

 どなたなのかは、読んで当ててみてください。
(タイトルでわかってしまうかな)


※実際にはもっともっとテーマの案は出ていましたが、酔っ払っていてほかに何が出たか、まったく記憶が無く。。



執筆陣


 涼元悠一、北野勇作、冴崎伸、山之口洋、西條奈加、藤田雅矢、森青花、勝山海百合、粕谷知世、渡辺球、堀川アサコ、紫野貴李、久保寺健彦、日野俊太郎、西崎憲、三國青葉、石野晶、関俊介、斉藤直子、柿村将彦(掲載順)。



わー、豪華〜。


この中に混じれていることが誇らしい! これからもがんばるぞ!


 先日直木賞を受賞された西條奈加さんの、受賞後第1作も掲載となっています。

「温井博士の完璧な妻」ですね。

受賞作とはまったく違うテイストをご賞味ください。


※直木賞受賞、西條奈加さん
NHK NEWS WEBより

 
 奈加さん、あらためまして直木賞受賞、本当におめでとうございます! 
 
 みんな元気をもらいました!!

目次


きつねのよめいり」涼元悠一 (59枚)
借家惑星カメダス」北野勇作 (20枚)
人罪難」冴崎伸(95枚)
投貨源記」山之口洋 (126枚)
温井博士の完璧な妻」西條奈加 (35枚) 
贋冬」藤田雅矢 (22枚) 
八木沼さん・夏」森青花(5枚) 
あねさまのくつ」勝山海百合 (9枚)
赤の荒野で」 粕谷知世 (18枚)
走馬燈」渡辺球(29枚) 
ある晴れた日」堀川アサコ(27枚) 
グロリオーサ」紫野貴李(79枚)
君といつまでも」久保寺健彦 (8枚)
TEN」日野俊太郎(49枚)
宿命と偶然が」「スモールビューティフルグリーンボトル」西崎憲(計6枚)
ばっくれ大悟婆難剣福耳」 三國青葉 (58枚)
右手」 石野晶 (23枚)
地の底の熱狂」関俊介(131枚)
天使と阪堺線」斉藤直子 (45枚)
こいだま」 柿村将彦 (32枚)



↓『万象ふたたび』購入場所

万象ふたたび』(リンク先 Amazon)

万象ふたたび』(リンク先「惑星と口笛ブックス」)

こぼれ話1「イチオシ」


 
 はい、ここからは三つのこぼれ話です。


 これでもかというほど独特の個性が集まり、正直、全部が好みという方はいないと思います


 傾向がバラバラすぎます笑。


 しかし反面、どれかひとつは好みに合う作品が見つかる、そんな豪華アンソロジーになっています。


 めずらしい形式ですね。
(自分は〔お祭り本〕と、そう呼んでいます)。


 だいたいホラー集とか、ミステリー集とか、そういう形でジャンルを絞って、手がたく出版されますから。


 
 わたしでいえば、粕谷知世さんの『赤の荒野で』がイチオシでした。
 
 ご本人の前では恥ずかしくて言えませんが、独特の世界観がたまらないですね。

赤の荒野で』も、神話のような世界に突然放りこまれ、
「え? どうなるの、どうなるの〜!」と思いながら一気に読み、野暮な意見ですがつづきが大変気になりました。
(うん、今度こっそり直接聞いてしまおう)


 粕谷さんの作品については、過去作の長編『終わり続ける世界のなかで』でも、自分は高校時代の記憶をノックされて、心に強く残っています。
(でも楽しい高校時代を送った方には、ぐっとこないかもしれない笑。
 映画の『君の名は』みたいな感じでしょうか。
 あちらも恋愛経験とか豊富な方にはあまり響かないと、どこかで聞いた気が。
 自分はものすごくグッときちゃったんですけど笑)


 粕谷知世さんは、2020年2月20日に『小さき者たち』という長編を出版されました。
 いま手元にあるのですが、読むのが大変楽しみです。


・『小さき者たち』(リンク先、Amazon)


「あらすじ」(※Amazonより)

死者が悪霊にならないように見守る〈家守〉──その父を誇りに思い9歳の少年モチカは後を継ごうとするが、ロディヨナ家によって父と引き裂かれてしまう。 
 時は過ぎ、15歳のモチカは、国中の少年が大神殿に集まる〈神様の試練〉で己の命に関わる運命と対峙する。




 次に、『終わり続ける世界のなかで』

・『終わり続ける世界のなかで』(リンク先 Amazon)




「あらすじ」(amazonより)

1999の年、7の月…ノストラダムスの予言どおりには、世界は終わらなかった。「伊吹ちゃんは、今も世界が滅びるって信じてるの?」
 迷いながら生きのびる伊吹の心の軌跡を辿り、同時代の魂に問いかける、渾身の長篇小説。





赤の荒野で』を読み、わたしと同じようにグッときた方は、ぜひ『小さき者たち』や『終わり続ける世界のなかで』もどうぞ。


こぼれ話2「制作秘話」

 

 はい、こぼれ話の2は「制作秘話」です。

 わたしは乗っかっているだけで、進行や取りまとめは別の方がやられているのですが、それでも何らかの制作秘話は集まってくるものです。



「長さの話」

 長編1冊がだいたい原稿用紙換算で350枚から500枚、短編だと50枚から70枚くらいが基本なのですが、
 その長さに合わない100枚とか150枚とか、そういう物語も当然、古今東西で無数にあります。
 いま現在も生まれています。
 
 
 反対に、800枚とか1000枚、2000枚という長い作品もあります。

 ただ、これが厄介(?)に思われるのが、いまのルールなのです。


 理由は「圧倒的に、紙になりにくい長さだから」ですね。


↓ロケーションもいい、家も悪くない。でも誰も住みたくない。
 中途半端な長さの物語は、こういうイメージです。

 
 
 簡単にまとめますと、

100枚から300枚くらいの長さの物語は
長編にするには薄い。短編として雑誌に掲載するには長すぎる」、

700枚からそれ以上の物語は、
長編にしては長すぎる。そんな長いの誰も読まない。雑誌にも当然載らない」
 ということで、ほぼ世の中に出ることはありません。



 長編か短編の規定枚数に近ければ、減らしたり増やしたりもできなく無いのですが、どうしようもないときが多いのですね。


 100枚を350枚にとか、
(反対に200枚を50枚にとか)、

 作家側の技術にもよりますが、ハンバーガーのセットを出したいのに、ポテトをさらに二つサービスでつけたり、逆にドリンクを削ったり、目もあてられません。

 高確率で、物語が壊れてしまうでしょう。


↓書きあげたときは壮麗な都市が、手を入れるほどに、、、ぎゃああー!
 という感じです。

photo by Alexandra ❤️A life without animals is not worth living❤️

 



たんなる実力不足でしょう」というご意見はごもっともなのです。

 しかし、掘り出した作品が「この長さだ!」とテコでも譲らないこともあります。


 

 長さが合った場合は、問題ないのですよ。

 
 
 修正をするのが嫌とか(これが嫌じゃない作家さんはいないと思いますが)、
 
 
 作家至上主義の話でもないので、
 

 長さがあった場合、

 腕の良い編集者さんと一緒に創れば、まず間違いなく、自分一人で創るより面白くなる、と自分は思います。



↓やっぱり人間の諸活動はチームワークなのですよ。
 作家も圧倒的に他職業より孤独とはいえ、それは書きあげるまでの間。

photo by Michal Jarmoluk


 

 でも中途半端な長さの物語って、今の現状では、どうしようもないのですよね。

 そもそも土台に乗っかっていないのです



 わたしの場合は、映像型だからか、大長編になってしまう場合が多いです。


 しょ、処女作は、よ、4000枚でして。。

 ※絶対にどこの出版社さんも出してくれないので、ブログで公開中です。
 
 
 ただ、根っから能天気なので、この作品だけは無料で公開しているのは、後ろ向きな理由ではなく、
 
 ごくごく親しい周囲の方だけに長編をかきあげるたびに読んでもらっているのですが、

 処女作を書きあげてから十数年と経つのに、

 他にもたくさん長編を書いているのに、

 いまだ、「もっとも面白いものは?」と聞くと、


 みなさん決まって『少年と怪物』とおこたえになるからです。
 

 うなってしまいますねえ。


↓『少年と怪物』

 『少年と怪物』はこちらから。


「あらすじ」

千葉県最南端、安房郡あわぐん海漁町かいりょうちょう

六年生の仲良し五人組は、自然に満ちた田舎で小学校最後の年を平凡に送るはずだった。

驚きにあふれ、すべてが輝いてみえる少年時代。

だがひとつのむごたらしい事件が、かれらを否応なく運命の波に乗せる。 

一九八九年四月一日。

九歳の少女が海で失踪しっそうした。


photo by 冴崎



 
 話はもどりますが、中途半端とされている長さの物語だって、質が悪いとか、そういうことではありません。


 ただ、いままでは同人誌とか、ものすごく有名な作家さんなどをのぞいて、ほとんど掲載されませんでした。
(といっても、各賞の応募規定とか、けっこう枚数に幅はあります)

 
 しかーし! 

 電子書籍ならでは!

 中編もこうして陽の目を浴びることができるようになったのがこの『万象』シリーズのひとつの問いかけです。


※『万象』シリーズはコンセプトが違いますが、電子は、やろうと思えば大長編もいけます。


 
 経営にたずさわる者として、これは素晴らしいチャレンジだと思います。


(うまくいくかどうかはわかりませんが、経営でいえば、
動かなかったことを恥じ、動いて失敗したことは誇れ」というやつです)



「なんだ、こういう長さも面白いじゃん」という声がたくさん出てくれば、
 きっと何かが変わるはずで、

 
 そのためにもわたしたち作家陣がまず、素晴らしい作品を創るということが大事なのだと思います。



↓大きく育ってね、ばんぞーさん。

photo by Vânia Raposo




お金の話


 


万象』も『万象ふたたび』も、原稿用紙で900枚超(!)になる豪華本ですが、これ自体も、紙だとまず印刷されない長さです。

  
 紙にすれば価格も相当高くなってしまいます。

 
 紙の種類や発行部数によりますが、おそらく3000円は超えてしまうのではないでしょうか。

 分厚くて持ち運ぶのにもひと苦労ですね。

(ミステリー小説で、鈍器の代わりになるくらい分厚くなるでしょう)
 

 これが電子だと、持ち運ぶのに便利で、価格もぐっと抑えられます



(わたしはどちらかといえば紙の本派なのですが、

電子には電子のメリットがあり、個人の好みと年代の違いだと思っています。

 ただし紙の本と電子の違い、

企業でいえば紙の報告とパワーポイントだけの報告の違いとか、

このあたりは明確に違いがあって、それは大事なので、また別の回でとりあげます)


こぼれ話3「自分の作品」

 
 
 はい、ここで戻るボタンを押す人がたくさんいらっしゃる気がしますが、
 
 最後に、自分の作品についてのこぼれ話です。

 わたしは『人罪難』という中編を書きました。

(人材難のもじりですね)

 ブラック企業に勤める中間管理職の主人公が、

 さんざん理不尽な目にあって追い詰められ、

 社長に「辞めてやる!」と啖呵(たんか)をきる物語で、


 辞めると決めたものの、そこは少子高齢化社会。

 
 あの手この手で引きとめられ、真面目な主人公は辞めたい一心で、

不本意ながら、今度はみずからが非常識な行動に出てしまうという。



 こうした題材は、本当につらい思いをされている方が多いので、真剣に書くと救いようが無く、
 
 ですのでスラップスティックというか、コメディっぽくなりました。



↓こういうお茶目な人、大好きです。

photo by dpexcel




 コメディ調ですので誇張した部分もありますが、

主人公が直面する会社での数々の理不尽な出来事は、現実の題材ばかりなので、

けっこうみなさんが味わっていることだと思います。


「現実のこと? もしやわたしがモデル?」と、


わたしの周囲のみなさまがご不安にならないように断りますが、


すべて空想の会社、空想の職員、空想の出来事ですのでご安心ください。



 名前が似ている? 気のせいです。


 エピソードが似ている? 偶然の一致です。


 登場人物のセリフをわたしに言ったことがある? 
 
 それは反省してください。





 みなさまに楽しんでいただけると幸いです。




今日のひと言

勇気をもって逆境にいどむ。これができたならば人生は怖いものなしだ

最上世助

おしまい



前作『万象』の「関連記事」

・『死を降らす星』、『万象』内アンソロジー

※今回は書かれておられませんが、前作『万象』では、小田雅久仁さんの『よぎりの船』がイチオシです。


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