『いきづまったときに光明をさしてくれるデカルトの言葉』
良き書物を読むことは、
過去のもっともすぐれた人物たちと会話をかわすようなものである。
- デカルト -
名著『思考は現実化する』の著者ナポレオン・ヒルは、
頭の中で偉人たちと会話することを、ひとつの成功の秘訣だとしている。
暗い部屋でひとり、ローソクをまえにして座り、頭の中で偉人たちと対話し、得たことを次々にメモしていく。
我にかえったとき、独りでは想像しえなかった独創的なアイディアがメモに書きとめてある。
一種のトランス状態だと思うが、真偽のほどは置いても、なにかこう、
寝ているあいだに靴をつくる小人のおもむきがあって面白い。
ナポレオン・ヒルは頭の中で偉人と多くの時間をすごしたわけだが、
人が大きく成長するには「優れた人物といかに多くの時間をすごしたか」
これが大きな鍵をにぎっている。
だが現実には、そうした飛びぬけた人物には、なかなか巡り会えない。
また運良く会えたとしても、ともに多くの時間をすごすことは、困難だ。
だが、
「独創的なアイディアがいる」
「自分の力では、とうてい解決できない困難に直面している」
こうしたことには、周囲の人間では、なかなか力になれない。
そこで救いとなるのが「本」である。
一度、書いてみればわかることだが、生半可な思いで本は書けない。
ましてベストセラーになったり、名作と呼ばれるようになるには、作者は命をけずるほど、全身全霊を尽くさねばならない。
本を読むことは、そうした作者の魂へ触れるに等しい。
だが読むにも能力がいって、最初はどのような名著を読んでも、魂と触れている気はしない。
それどころか、
なぜこんなものが名作といわれているのか、なぜこれをみなが面白いというのか、
それさえ理解不能である。
だが、だんだんと読む力がついてゆくと、感性がひらかれていく。
熟練の先では、わずか原稿用紙三枚分もあれば、
作者の意図、知識レベル、おおげさにいえば魂までも読みとることができる。
これからの未来を生きるにたいへん重要なことだから、繰り返したい。
「本を読むことは、偉大な人たちと接することに等しい。偉大な人たちと接することはあなたの可能性をおおいに広げる」
良き書物は、あなたをおおいに助ける。
その素晴らしい力をつかわない手はない。
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