【少年と怪物】

スポンサーリンク
『少年と怪物』

「新学期3 実現されぬキャッチボール」 『少年と怪物」

第30環。父のいない家庭で、父についての作文課題はトラブルとなる。母は怒りを息子にをぶつけ、息子は沈黙する。長年の互いへの気遣いが、二人の間に深い溝をつくっている。しかし何でもない会話の中で、親子はまだ絆が残っていることを知る。
『少年と怪物』

「新学期2 〜書かれぬ作文〜」 『少年と怪物』

第29環。インチョーと母は、貧しい暮らしの中で、互いに傷つけあわぬよう生きている。ひとつの持ち物も、一枚の写真も、仏壇さえ無い父親について、話さぬように。
『少年と怪物』

「新学期 〜うまい井戸水〜」 『少年と怪物』

第28環。春休みが終わり、インチョーは六年生になった。覚えのない、ミッキーマウスの置き時計。通常の五百倍を超えて検出される大腸菌。今まで変わらない一年が始まるはずだった。
『少年と怪物』

「インチョーという名の少年3 〜苛烈な一年へ〜」 『少年と怪物』

第27環。メンバーは少年期特有の無邪気さで、右腕と頭部を失った少女の遺体を探す。しかし遺体は見つからぬまま、この事件もまた人々の記憶から消えていくのだった。新たに起こった、医師による無理心中。やがてくる破滅への兆候の数々は、まだ誰にも感じとれない。
『少年と怪物』

「インチョーという名の少年2 〜マウスの大変話〜」 『少年と怪物』

第26環。田の中の巨大なガラガラ蛇、子どもをさらって干物を作る雪男。作り話好きのマウスがインチョーに語ったのは、女の子のバラバラ死体の話だった。マウスは言った。「ぼくたちでまだ見つかってない残りを見つけよう」
『少年と怪物』

『インチョーという名の少年 〜秘密基地〜』 【少年と怪物】

第25環。少年の環が再びはじまる。世界の終わりを願う少年の名はインチョーと言った。山中に作られた秘密基地。読書好きの少年の元に、その報せが遂に届く。少女の死体が見つかった。
『少年と怪物』

『母3 〜思い出の火傷〜』 【少年と怪物】

第24環。母は、警察署の地下室で切断された腕の確認に向かう。二人の刑事の立会いのもとで。ステンレスの台の上、白い布をかけられた小さな子どもの腕。母は、これが我が子のものか確かめる手段を知っていた。手のひらを見せてほしい、母は言った。
『少年と怪物』

『母2 〜確認のため〜』 【少年と怪物】

第23環。娘はいまだ帰ってこない。母は求めに応じ、海漁警察署へ向かう。閑散とした署内で、本間と名乗った年配の刑事は言った。「確認してほしい」と。母は、地下にあるというそれへと近づく。
『少年と怪物』

『母 〜赤い湿疹〜』 【少年と怪物】

第22環。母は子を探す。常識と本能を揺れ動き。不吉な予感は膨れあがり、子どもは帰ってこない。あの子が小さかった頃、様々な傷が思い起こされる。そして、その電話が鳴る。
『少年と怪物』

「刑事5 〜発見〜」 『少年と怪物』

第21環。壮年の刑事は凄惨な現場で、次々と奇妙な何かを見かける。何枚もの子どもの爪。赤く明滅する発光体。黒カビのような謎の染み。そして、心底から見つからなければと、何かの間違いであればと願っていた「それ」を見つける。
スポンサーリンク