※作家がおすすめの本を紹介するコーナーです。
はい、今回はマフィア小説の最高傑作『ゴッドファーザー』です。
古い小説ですが、読んだことはなくても、映画は観たことがあるとか、題名は知っているという人が多いと思います。
あれ! これはぼくも読んだことあるブヒ!
おおー、ウマぞうくん、読んでたんだね! どうだった?
とっても面白かった記憶があるブヒね。
内容はあんまり覚えてないけど、ドンが凄かったブヒかな。
ウマぞうくんらしい感想だね。
でも本も映画も漫画も、だいたいそんなものだよね。
印象に残るだけで大した作品というか。
ぜんぜん読書しないボクでもすごく面白かったので、おすすめブヒね。
はじまり、はじまり〜。
概要
- 【題名】
『ゴッドファーザー』 - 【著者】
マリオ・プーヅォ - 【出版社】
早川書房 - 【初出】
1973年11月(ハヤカワ文庫)
※文庫版は、映画のワンシーンが印刷された版(画像右)と、そうでない版(画像左)があります。(画像の左と右で、バージョンが違います)
あらすじ、どのような内容か
全米最大の犯罪組織を一代で築き上げた伝説の男、ヴィトー・コルレオーネ。
ハヤカワ文庫、紹介文より
絶大な権力を持つマフィアのドンを、人々は畏敬の念をこめてゴッドファーザーと呼ぶ。
彼の三男マイケルは犯罪社会に背を向け、家を出ていた。
だが麻薬密売をめぐる抗争でドンが瀕死の重傷を負ったとき、マイケルは父のため、家族のために銃をとった……暗黒街に生きる者たちの姿を赤裸々に描き、アカデミー賞3部門を獲得した超大作映画の原作。
この紹介だけでもう興奮するね。
ドン・コルレオーネだけでなく、三男マイケルがもう一人の主人公といえるけど、家業に逆らって、普通に生きようとするけれど運命に翻弄されるこれがまたいいんです。
思いだしてきた! マフィアが殺しあう話かと思ったけど、単なるドンパチじゃなくて家族愛とか深い話だったブヒねー。
ステレオタイプじゃない部分がいいよね。
単なる悪じゃなくて、きちんと血の通った人間、規律ある組織として描かれていることが凄く面白い。
マフィア、ギャング、ヤクザ、もしかするとテロリストまで含んで、平和な日本では区別がついていないけど、マフィアというものが克明に描かれているよね。
オススメのポイント
- 愛と血と暴力。暗黒の雰囲気が凄まじい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆(星9つ) - ドンとその息子たち、家族愛や信頼、絆が濃密に描かれている。
☆☆☆☆☆☆☆(星7つ) - マフィアの残虐な面に寒気。
☆☆☆☆☆☆(星6つ)
ぼくは血が出たりするのが凄く苦手だけれど、『ゴッドファーザー』はそういう直接的な書き方じゃなかったので読めたブヒね。でもそのぶん、凄みがあったブヒ。
映画について
こちらの小説は、映画を紹介しない訳にはいかないね。
コッポラ監督の映画版、これがもう大変有名です。
そしてめずらしく、映画版も凄く面白い。
小説と映画では違った面白さがあるので、どちらもオススメです。
映画のテーマ曲はみんな聞いたことがあるかもしれないブヒね。
大好きなマーロン・ブランドだけで満足なところ、なんとアル・パチーノも出ています。そして二作目からはロバート・デ・ニーロも! キャストだけで超豪華です。
三部作ですが、一気に見ていいと思います。
しんさんはロバート・デ・ニーロが好きだったブヒよねー。凄くかっこいいものね。
かっこいい男の基準は凄く厳しいですが、デニーロさんは満点です。
『タクシードライバー』、『レイジングブル』なんかも素敵だけれど、個人的にはこれもアル・パチーノと共演した『ヒート』が大好きです。
良い小説とか映画は、楽しみながら知識がつくという一面があるブヒよね。
『ゴッドファーザー』は、イタリア系の移民がアメリカでどう生きていたのかとか、シチリア島のマフィアとか、すっと入ってきたブヒよ。
もう、忘れたブヒけど。
最後の締めにふさわしい言葉だったけど、やっぱり最後はウマぞうくんだね。
ぜひお楽しみください。
それでは、また次回!
次回は、あまり知られていないSFの傑作
「地球幼年期の終わり」です。
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