『ウサギとカメ2 ~ラビット・ライジング~』

【シン説】
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ハリウッド風の題名ではじめてみたが、

 

童話『ウサギとカメ』

 

この話につづきがあることをご存じだろうか。

 

 

① なんでもできると勘違いしたカメが、空を飛ぶことに挑戦し、崖から落ちて砕け散る。

 

② カメに負けたことで、ウサギはウサギ界から追放され、失意のうちに死ぬ。

 

 

ネットに落ちている話は、
なぜか暗い結末が多い。

 

 

わたしが好きなのは以下の話だ。

 

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対戦の翌日、

 

もう一度、対決をすればウサギが勝つのは明白で、とうぜん、ウサギは再戦を申しこんだ。

 

ウサギ「カメくん、お願いだからもう一回やらせてもらえないだろうか」

 

カメ「いいよ」

 

ウサギ「やった! 次はまけないぞー!」

 

カメ「そのあと、およぎっこしようね」

 

ウサギ「え!」

 

 

 

泳ぎではカメに勝てるはずもないウサギ。

 

おもわず返答に窮すると、

 

 

カメ「ぼくね、かけっこは苦手だけど、泳ぐのは得意だから、ウサギさんを背中に乗せてあげるよ」

 

ウサギ「????」

 

カメ「ぼくね、ウサギさんといろんなことして遊びたいんだ」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

勝った、負けたではなく、楽しんだほうがいい。

 

どこで聞いたか忘れてしまい、さらにはだれが作ったかも定かでないが、ちょっといい話だ。

 

 

ちなみに『ウサギとカメ』は新人研修で題材として、もちいられることがある。
(もちろんそのままではなく、仕事におきかえてだが)

 

どちらになりたいか、新人へきくと、

 

  • <じっくりコツコツ、のんびり派のカメ>
  • <失敗はするけど、バリバリ派のウサギ>

 

日本人はやはりカメに共感する人が圧倒的に多い。

 

 

そんなときに、わたしがいつも言うことがある。

 

「正解はウサギ」

 

「え!」

 

「寝ないウサギになればいい」

 

 

もちろん優劣はないのだが、こう言うとかれらは、

 

自分で決めていい道もあるんだと、

 

すこし気づいてくれるようである。

 

 

だが昨今、

 

長時間労働が社会問題になり、

 

個人の価値観が多様化してきたから、

 

 

「寝ないウサギというのはね、寝ないで働きなさいという意味ではなくて、油断しないということだよ」

 

 

こうまわりくどい説明をしなければ、

 

研修員はおもわぬ目にあうかもしれない。

 

 

以心伝心、

 

阿吽(あうん)の呼吸、

 

それらは理想かもしれない。

 

 

けれど、ウサギとカメ2のような話を受けて、

 

「寝ないで働けと言われました」と、

 

浅はかに言ってしまうような、

 

そんな狭い価値観にだけは、

 

なりたくないものである。

 

 

させたくないものである。

 

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今日のひと言

 

勝ち負けよりも、楽しめたかどうか

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