なにも作家を目指すということだけではなく、
書く力をつけることは、
すべての方々にたいへん役立つから、
イロハのイから学べるツールがあってもいいじゃないか、
そのような思いでこのカテゴリーをはじめた。
わたしはまだまだ未熟きわまる作家だが、だれかの力になれれば嬉しい。
回を更新するうちに「文章がうまく書けるようになった」という方が
ひとりでも増えるよう、力を尽くす所存だ。
第1回のお題目を何にしようか迷ったが、
現代は忙しい。
出し惜しみせず、最上の技術から紹介するのがいいだろうと思う。
すなわち、
『神の公式』である。
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この公式を守れば、誰の文章でもみちがえる。
トンビが鷹を生むわけにはいかないが、
ダイヤの原石を磨いて、宝石に仕立てることはできる。
そして、なにより神の公式は簡単である。
またまた、手前味噌なわたしの話からはじめるが、
物書きをはじめて11年、
このあいだ、さまざまな文章技術の本を読み、
創意工夫し、
偉大な作家陣から学ぼうと書物を読み漁った。

作家を志したとき、わたしは文章に関して、まったくの素人だった。
それどころか、病と火事を経たあと、
わたしが「作家になる!」と宣言をすると、
周囲のだれしもの頭の上にハテナマークが浮かぶほど、文学から縁遠かった。
それまで得意だったことは水泳、ゲーム、格闘技である。
さて、作家になりたい気持ちだけは世界一のつもりだが、一体なにから手をつければ?
作家などという雲の上の存在であるかれらは、おそろしく文章に長けていること、まちがいない。
ノートと鉛筆はある。
目もあてられない駄文をこの世から消し去る消しゴムも用意した。
だが、とても困ったことのひとつが、
世にある文章指南のオススメ本を20冊ほど見てみたものの、
そのすべてがプロ向けか、
プロ志望者向けか、
文章好き向けだったことだった。
本をひらいて、冷や汗をかいた。
なんだか遠い昔、学校で聞かされた言葉がならんでいる。
体言? 用言? 比喩? 形容動詞?
まったく理解できないのである。。。
出し惜しみしないと言いながら、長くなってしまったので『神の公式』次回へつづく。



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