【人生を豊かにする本】 ~序章~
文学界と経済界の双方に身をおいてより、
いろいろな方に可愛がっていただいている。
めったにないご縁を、たいへんありがたく思う毎日だ。
以前は、イメージでしかなかった作家のみなさま。
有名な企業の経営者のみなさまと、現実に話すことができているのだから、何物にもかえがたい経験をさせていただいている。
私自身は、三文文士であるし、経営者としても未熟きわまるが、
もしわたしが珍しい立場であるとすれば、こうなった要素のひとつは【本の力】によるものが大きい。
よくいただく質問で「経営と書き物は正反対ではないですか」というものがある。
その見方は正解だ。
しかし、共通点もある。
そのひとつが【本を読むこと】だ。
よく読むことは、人生を上向かせる方法のひとつ
言うまでもなく作家は絶対に本を読んでいる。
(そうではない作家もいるとは聞くが、いまだ会ったことがない)
プロ作家には、尋常でない冊数を読んでいる方々が多い。
経営者の方々については「今は読んでいません」と言う人がほとんどだが、若い時分にはとか、本を読んだ時期を必ずお持ちだ。
また、ずっと優秀な経営者の方であれば、その量が多い。また日経新聞とか、そうしたもので他者の考えに触れている。
「ひとかどの人物になりたいなら、まず千冊読みなさい」
上記は、わたしがたまに後輩に言うセリフで、
まあこれはずいぶん突き放した言い方だと思っていたので、
この【人生を豊かにする小説】カテゴリーを立ち上げ、どんな本を読んだらいいのか、具体に紹介していこうと考えた。
世の中には本があふれている。
しかし読む人はどんどん減っている。
市場は10年も下降している(2019年から下がり止まった)。
「つまらない本は総数の9割に達する」とはショーペンハウエルの言葉だが、駄作にあたれば、一発で本を読むことをやめるだろう。わたしもそうだ。
電子マンガ、YouTube、Facebook、Twitter、インスタグラム、Yahoo!ニュースのチェック、テレビでやっていたグルメに出かける、旅行にいく、ネットフリックス、アマゾンプライム、まだまだあるこれらの娯楽の面白さは、はっきり言って本より上だ。
そんなことはないという方は、作家が大事にすべき読書家だ。
しかし、本の方が面白いのであれば、みんな電車の中で本を開いているはずだ。
しかし単に娯楽としての優劣ではなく、本という、人生をおおいに助ける力を捨てるのは、あまりにもったいない。
(なぜ本を読むと、そのような力がついていくかは、このカテゴリーを通じて取りあげていきたい)
まずは、良い本をたくさん紹介していきたいと思う。
ただし、良書ばかり見ていても、感性がにぶる。
また娯楽なのだから、あまり堅苦しくては続かない。
忙しい現代に生きているので、なるべく遠まわりしたくないが、
為になる本ばかり読めと言われても、やめてしまうだろう。
お酒のように色々な種類をちびちびやるのが読書のコツなので、
名作ばかりにとらわれず、色々なものを紹介していこうと思う。
【書く力】や【話す力】は、人生を良い方向へ変えやすい。
繰り返しになるが、本を読むことは、人生を変えやすい。
なぜなら、本人が影響を受けて変わるからだ(すなわち世界が変わるということだ)
単純に時間に換算すれば、意外に短いと思う。
(厳選した本を読めばおそらく50冊程度で変わる。一冊4時間として200時間)
楽しみながら人生が上向くとあれば、言うことなしだ。
わたしが本を紹介することにより、1人でも多くの方に、新しい世界がひらけることを願う。
・一覧 『人生を豊かにする本棚 作家がおすすめする本 〜人生を豊かにする本〜』
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