『年々上がる売上目標に疲れたとき、知っておくべき会社の宿命』

【シン説】
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『年々上がる売上目標に疲れたとき、知っておくべき会社の宿命』

年代と国によってかなりの差があるが、

わたしたちの頭の中は、
金銭というものが、つねに大きな比重を占めている。

会社でいえば「売り上げ」や「利益」のことで、「営利団体」では、ここにスポットライトがあたる。
だがこれは当然で、営利団体(会社以外にもありますが、めんどうなので、会社とします)にとって、売り上げは人体でいえば血液。
なければ死んじゃう。

社員からしても、給料はあがったほうがいいから、
売り上げや利益は、増えていかないとこまる。
(現在の給与に満足しているという社員、日本にどれくらいいるんでしょうね。
すごく少ない気がします。
「給料を上げるから係長になって」と言われたら、断る人とおなじくらいかな)

疲弊する管理職、そして組織

しかしながら、年々増える売上目標に、
疲れてしまうとか、
なにかの理由で現状維持を会社がかかげたという話を、まま耳にする。

わかりやすい例はこういう考えではないだろうか。
「給料は多く欲しい。だけれども働き方はこのままがいい」
人情として理解できるけれども、
これは成り立たない。

あたりまえのことだが、
たとえば売り上げ10億とし、その中にその年の人件費分がある。
つぎの年、つぎの年と、まったく人は採らなくても
昇給で人件費は増えていく(はず)だから、
天井がそのままでは、いつか限界がくる。
「いやいや、売り上げ維持のまま、経費削減でいける」と言う人もあるかもしれない。
だが削減は、限度がすぐにくる。
また大きな企業ほど削れるところも多いが、中小企業に削れる部分はすくない。
(それでも経費節約は、絶対にやらねばいけないことなのだけれども)
それでも「なぜ売り上げ維持はダメなのですか」と考えるのも、また自然な心だと思う。
かくいうわたしも、30歳くらいまでは、なぜ会社は年々売り上げ目標を上げるのか、
まったくわかっていなかった。
ようやく、いまになって、芯からわかってきた次第だ。

目先でなく、将来を考えてみる

たとえば若者は夢をもっている。
(若者でなくても、もっているけれど)
また、もっておらずとも、かれらの未来は長く、不確定だ。
だから、まさか現状のまま80歳まで生きようとは、若者のだれも思っていない。
だから、やはり年長者たれば、変わりゆく時代をみすえて、
年短者(こういう言葉はないけれど)の行く末を案じる責任がある。
かれらが成長する道を示してやる必要がある。

つまり会社というものは、そこで生活する社員の未来を考えれば、
やはり社員のより豊かな生活を追求するために、給与を上げねばならない宿命にある。
だから、全員で売り上げを上げていく、経費は削る。
そうしてできたお金を、社員へ還元する。
これが会社と社員のあいだの大原則だろう。

会社と共に成長していく

だが、理屈はそうのだけれども、
本当に豊かになりたいのか、苦労してまでやりたくないのか、
個人個人の心のもちようこそが、大きな分かれ目だとわたしは思う。
普段意識することがすくないけれども、
このちがいは人生観のちがいでもあるので、
姿勢の一致・不一致を生む。
人にはさまざまな意見があって、それが自然だ。

だがやはりわたしたちは、縁あってその会社につどったのだから、
ここは、人間幸福の大原則を思い出したい。

自分たちが頑張れば頑張っただけ、自分たちが豊かになる。
それが実感できるよう、経営者は誠実に組織を運営する。
誠実に運営されていると感じたならば、社員は仕事で貢献する。

そうした流れを体現していきたい。

今日のひと言
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『原則を知る。あたりまえのことをする』
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