『人を頷かせたいなら、偉人の言葉を借りればいい。
偉人になりたいならば、自分の言葉で話せ』
30歳くらいのときに、創った言葉だ。
忘れたつもりでは無かったが、
日々の忙しさに追われ、
こだわりを失い、
似ていたり、
どこかで聞いたことのある言葉をつくったとしても、
いつのまにやら、気にとめない、まぬけな自分がいた。
ある日ふと、
「話を面白くしようとするだけで、他人の言葉を使っているのでは」
はたと、我が身をふりかえった。
いつまでも若いつもりでいるが、いつか死ぬ。
自分の考えを述べるときに、
ひと様の言葉を引用したり、似たような言葉を話すのは、
極力やめようと考えた。
ひとの言葉を借りることは、強力で、楽だ。
しかし、それは最後のところで、身に帯びていない。
そしてこうした学びを、
物語に乗せ、うるさくなく、伝わるのが理想だけれども、
もっと直接に解放してもいいのではないかと考えるようになった。
はじっこのそのまた端っことはいえ、
文壇と経済界の双方に籍を置く。
どちらの世界でも、みなさまにめずらしがっていただき、可愛がっていただき、
感謝で頭の下がる毎日で、
二つの世界で、なかなか聞けない、
有難いお話をたくさんいただいている。
「この経験を、我が身ひとりのものとしてよいのか?」
「わたしが今、いろいろいただいているように、なにか役に立てることがあるならば、
恩返しをする必要があるだろう」
そう思うようになった。
お付き合いのある方々は、気楽なわたしなぞより、はるかに著名な方々だから、
許可を得た方以外は、会社名、実名等を伏せねばならないが、
できる限り、学んだことをここに記していきたい。
「シン説」
真説、新説、心説、伸説、そんな意味だが、
文学と経営の双方の立場から、
わたしが日々考え、
得た教えを記していく。
わたしは凡人である。
昔から、そして、たった今も。
特別な才能を持っているなどとは、夢にも思ったことがない。
ただ、一歩一歩すすんできただけだ。
だから、同じ悩みをもつ方には、
きっと活かせるところがあると思う。
かたい話ばかりでは、書くほうも読む方も、どこか構えるわけであって、
「物語のお知らせ」
「人生を豊かにする小説」
「人生を豊かにする映画」
「書くこと」、「読むこと」についても書いていこうと思う。
ここに書き記すことで、だれに届くのか、まったくわからないが、
だれかの役に立てると信じ、書き記していく次第だ。
今日のひと言
『世界平和』
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