※表紙画像 photo by 冴崎
「読んでない本棚」
表紙の画像はわたしの本棚である。
「読み終わった本」ではない、
「読んでいない本」だ。
まだまだある。
画面に映りきっていない。
おそらく五百冊以上。。
先日、後輩から「伸さん、どれくらい本を読むんですか」という質問をされて、この写真を見せたら絶句していた。
(※なにかの記事で書いた気がするが、ここまでに読んだ本を2020年末にざっとかぞえたら、二千冊くらいだった。
一年に百冊として二十年だから、だいぶ遅読だと思う。
一応九十歳くらいまで書き物をして、読書もつづける気だから、逆算するとあと五千冊くらいしか読めないんだと思う。。一万冊とか読める人が、知の巨人とか言われるのではないでしょうか)
あんまりこんなことを考える人はいないと思うが、
「本を読まなくても、本は書けるものだろうか」
というようなことを、駆けだしのときに考えた。
↓本当にこういう感じです。もう、本を書くとかもわかってない状態。
photo by Delyth Williams
なんでそんなことを考えたかといえば、
それは、それまでの自分に、あまりに読書歴が無かったから。
いきなり文章を書くことに抵抗をおぼえたのだ。
つまり、いくらか読んでから(勉強してから)のほうがいいんじゃないかなと。
(のちに「一万時間の法則」とか「まず千冊読むまでは半人前」とか、いろいろな言葉があることを知りました)
結局、本を買うお金もないので、えいっと書きはじめてしまったわけだが。
ええ、怖いもの知らずというのは、じつに素晴らしい言葉だと思いますね。
photo by Rudy and Peter Skitterians
↓書き物をはじめたきっかけについてはこちらをどうぞ。
・関連記事 「はじまり」【書く力】〜 文章がみるみるうまくなる方法 〜
あれから十年以上たって、いまはこう思う。
うん、読まなくてもね、一冊は書けると思うよ。
文章を書くのが嫌いとか、煮えたぎる何かがあれば。
題材? 自分の人生で今までやってきたこと、感じたことを主体にすればいい。
しかし本に書いて耐えうるような光る素材は、
本当にわたしの感覚論で恐縮だが、
だいたい二十歳で一冊分とか、四十歳で二冊分とかしかたまらない気がする。
よほど、破天荒な人生を歩んできたので無いかぎり。
(日本は、破天荒な人があまりいない国でもありますしね)
本当に渾身の力を込めたら、人生で得てきた素材なんて、一冊で使い果たしてしまうと思う。
一、二冊で、あとがつづかない書き手は、そのあたりが問題なんじゃないかという気もします。
(言ってて自分の耳が猛烈に痛い。。でもわたしの場合は書きつづけているのです。出版まで至らないだけで泣)
つまるところ、いつも結論は同じで、
「書く」、「読む」、「考える」、「体験する」
これをぐるぐる巡るのが、もっとも正しい。
だから、
「百聞は一見にしかず。そしてまた百見も一聞にしかず」と思って、
読書でも旅でも、新しい経験をするでも、どんどん吸収するのがいい。
経営者でもなんの世界でも、成功して、かつそこから安定する人は、ほとんどの方が本を読んでいる気がする。
photo by TuendeBede
財界にお邪魔してひさしく、様々な分野のトップの方にもお会いするが、
「いや、全然読んでないですよ」とみなさんが謙遜されるものの、かなり本を読んでいると感じる。
photo by Jason Goh
よもやま話だが、なにかのヒントになれば、幸い。
で、最後に冒頭の「読んでない本棚」に戻るわけだが、
「書く」、「考える」、「体験する」、「読む」を続けなくてはならないわけなので、
あんなに読んでない本があるのも仕方ないのではないだろうか。
ど、どんどん吸収しないといけないわけで。。
だいぶ歯切れも勢いも悪い文章だが、人も本もご縁なので、家が本に占領されていくのは、目をつぶりたい(つぶってほしい)。
(※どのような本を読めばいいかは【人生を豊かにする本】のカテゴリーで少しずつ紹介していきますね。人生は忙しいですから、良い本ですと紹介されたものから、自分に向くものを探すのがいいと思います)
今日のひと言
百聞は一見にしかず。百見も一聞にしかず。
人生は百聞、百見。ー 最上世助 ー
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