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『人の注目を集めたいなら、偉人の言葉を借りろ。
偉人になりたければ、自分の言葉でしゃべれ』
前回、30歳くらいの時につくったこの言葉を紹介した。
たとえば「もの」。
うまくこさえているように見えても、
人様のアイディアを借りて、出来あがったものは、
それが何であれ、
くすんで見える部分がどこかに見え隠れする。
自信の無さがみえる。
たとえば「絵」。
名画を模写し、
どうだ凄い絵だろうと自慢をしても、
その人間がすごいわけではない。
たとえば「言葉」。
偉人の言葉を話しても、
偉人になれるわけではない。
対して、
多少なり技巧で劣ろうと、
一所懸命自分で考え、
工夫し、
こさえたものは、
人の目をひく美しさをもつ。
粋をこらし、楽しみ、
自らの価値観で世界を切り取った絵は、
独自の輝きをはなつ。
懸命な姿勢で、
汗をかきながら話し、
伝えようとする言葉は、
人の心にしみこむ。
それらは野に咲く花の美しさをもつ。
だがいつの間にか、
忙しかったり、
効率をもとめたり、
こだわりを無くしたり、
感情が鈍磨したりして、
だれもがこの基本を忘れていく。
いま、一度、立ち返りたい。
たやすさよりも、
汗をかくほうが面白いということに。
そつない人生よりも、
怒ったり、悲しんだり、
起伏のある人生のほうが、面白いことに。
自分を表現したほうが、
人に理解されるということに。
自分の中に眠る自分の声。
その声を大事にしたい。
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今日のひと言
『一生懸命の上に咲く自分らしさは、美しい』
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