『業績が順調なときにこそ知っておきたい、おおきな落とし穴』

【シン説】
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『業績が順調なときにこそ知っておきたい、おおきな落とし穴』

 

前回にて、

 

「全員で売り上げを上げていく、経費は節約する。
そうしてできたお金を、社員へ還元する」

 

これが会社の大原則だと述べた。

 

 

こうした気運を創ることが第一なのだが、
今日は、もうすこしさきの話をしたい。

 

 

利益のみ、社員還元のみの果てにおきることがある。

 

 

それが「人離れ」だ。

 

 

立派な大義名分も、

 

年月が過ぎ、組織の中で、こなれてしまうと、

 

いつのまにやら売り上げの増大、社員数の増加、

 

利益率の増加だけにおきかわる。

 

 

湯のみのなかの茶が冷めていくように、
一定期間でいれなおさないかぎり、目的というものは
刻一刻、薄れていくものだ。

 

目的が薄れれば、売り上げだけが話題にあがる会社に嫌気がさし、
人が離れていく。

 

 

そうした際、組織には興味深い現象がおきている。

 

ここにこそ、今回は注目したい。

 

 

じつは、利益追求のみになった会社では、

 

全員が、外を意識せず、会社の中だけを見ている。

 

 

来年の売り上げはいくらだ。

 

採用は何人だ。

 

利益率はどれくらいだ。

 

 

社員が豊かになるための前提条件だった上記のものが、
いつのまにか目的にすりかわっている。

 

残念だが人間は、上記のようなものを強いモチベーションには、しえない。

 

 

だが、外の人間からすれば、上記にあげたようなことは、

 

どうでもいいことなのだ。

 

 

くりかえすが、

 

自分のいまいる会社が1000人になろうと、

 

売り上げが100億になろうと、

 

外の人間にはどうでもいいことだ。

 

 

利益の増加は、わたしたちが豊かになるために欠かせない。

 

これは真実である。

 

 

だがそれだけではいけない。

 

 

成果というものは、外部にも求めるものだとわたしはおもう。

 

「あなたの会社はいいものをつくりますね。またお願いしたい」

 

「あなたの会社とは気持ちよく仕事ができる。急ぎの対応をしてくれて助かった」

 

 

こうした外部の声、つまり成果であるが、
これをけっして忘れてはいけない。

 

 

何十年とつきつめていけば、これこそが仕事の成果、

 

仕事の意義ではないかと、わたしは考えている。

 

 

食べるためにおこなうことを「作業」、

 

人生を充実させるためにおこなうことを「仕事」というが、

 

充実や、やりがいを無視した業務は作業でしかない。

 

 

 

自社の利益ばかり追求する企業は嫌われる。

 

自分の利益ばかり考える人が、嫌われるように。

 

 

相互発展してこそ、企業は拡大する。

 

人を助ける人がのぼっていくように。

 

 

自分たちがどう評価されているのか。

 

外部の声に耳をすませたい。

 

 

どういう目で見られているのか。

 

外部の視線に、着目したい。

 

 

「〇〇さんと仕事すると、本当にはかどるよ。ありがとう」

 

 

そうした声をもらうのが、本当の仕事だろう。

 

そこに充実があるだろう。

 

 

われわれは真摯に、

 

成果をうけとる人たちの声をきき、

 

その顔を見ているだろうか。

 

 

いまいちど、己に問いかけたい。

 

 

 

今日のひと言
『ゴールには、作業の目的ではなく、仕事の目的を設定せねばならない』
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