【物語のお知らせ】『忘れ村のイェンと深海の犬』続編はじめました。

【物語のお知らせ】
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『忘れ村のイェンと深海の犬』で、

 

日本ファンタジーノベル大賞・優秀賞をいただいてから三年。

 

同作のつづきを、はじめた。

 

 

いったん終了した同賞が、今年復活するのがきっかけではないし、

 

(↑2017年から復活します。みなさま、応援よろしくお願い致します)

 

三年間、なにもしていなかったわけでもない。

 

(・受賞作と同じ[六王世界〕を舞台にした別の国の物語、呪われた双子の竜騎士の話『つがい人竜』

 

※『空鏡湖の決闘』画家・大野愛

 

・かなり変わった現代スーパーヒーローもの『ブラックマン』

 

・読んだ人を元気にするコメディ『ようこそ!ハイツとこしえ荘へ!』の手直し

 

※『ようこそ! ハイツとこしえ荘へ!』表紙 画家・大野愛作

(こちらは近日、電子書籍のあらたな形として出版予定)

 

そのほか、小説新潮さんに短編を三度ほど掲載していただき、未発表の短編なども書いていた)

 

 

三年も経ってからきのこ村のつづきを書きはじめた理由はただひとつ。

 

 

『一人でも楽しみにしてくださっている方がいるなら、書く責任がある』

 

そう思ったからだ。

 

 

おもえば、ライフワーク二作品のうちのひとつである『六王世界』という大長編ファンタジーを書くさい、

 

「パーティーメンバーの過去を見ておきたい」と思いたち、

 

メンバーのひとりであるハイタカなる漁師を別人物からの視点で見たいがため、描きはじめた『忘れ村のイェンと深海の犬』。

(※原題『きのこ村の女英雄』)

 

(※絵、大庭賢哉先生)

 

「書いたなら送ってみれば?」

という妻のかる~いひと言のもと、

 

「いやいや、スピンオフものとか、

本編もないのにアリエナイでしょ」と言ったのだが、

 

それが受賞。

 

 

大地にデコをすりつけるほどありがたかったが、

 

読売新聞さんに載る、日経新聞さんに載るわで、事態はすでに、

 

「いえ、あの、きのこ娘の話はですね、お手伝いさんといいましょうか、

じつはワンピースでいう超カルガモのカルー的な存在で」

 

などとは言えない、あとの祭りだった。

 

 

さいわい、きのこ村のイェンにも、それなりにファンがついてくださり、

 

彼女の続編も、どうやら日本全国に幾人かは期待されている方がおられる。

 

 

「ならば書こう」

 

ということで、現実時間とおなじく、前作から三年後、

 

16歳になったイェンと、首都ウンディスを駆け巡る毎日だ。

 

きのこ村の田舎娘は、故郷に襲来した怪物を撃退後、首都に移り住むが、

 

首都に蔓延する麻薬

 

徐々にせまる強国の影、

 

国内部でおこる権力闘争、

 

人間が水になる病など、

 

課題が山積み。

 

翻弄(ほんろう)されつつ、がんこなきのこ娘が解決にひた走る姿は、やはり見ていて楽しい。

 

 

ブログとは裏話が楽しいと聞いたので、

 

ここでひとつ、受賞時に心配になって担当の編集さんに相談したことを告白する。

 

「これ、続編ものですけど、

受賞してよろしいんですか」

 

 

わたしはネットの評価をまったく見ない。

 

が、やはり前作の尻切れトンボの終わり方に、ご立腹された方がけっこうおられたと耳にした。

 

(当然です。はい、たいへんたいへん申し訳ありません)。

 

 

でも、続編ありきなんて、宣伝できない世の中だ。

 

本が読まれない時代だから、上下巻、それだけで敬遠される。

 

でも言ってしまう。

 

この話は三部作だ。

 

二部でもなく、三部。

 

・1部『忘れ村のイェンと深海の犬』

 

・2部『きのこ村のイェンと水の都』

 

・3部『きのこ村の女英雄』

 

 

きのこ娘が、我らの生きる時代より、もっと男女差別の厳しい世界で、

 

どうダイバーシティを実現するのか。

 

どのようなロールモデルを創るのか。

 

わたしは経営者でもあるので、

 

イェンの生き方をつうじて、現代のありかたにも問いかけていく。

 

 

さいわい、わたしは速筆らしいので、

 

二部、三部とも、早いうちに書き終わると思うが、出版になるかどうかは神のみぞ知る。

 

もちろん出版されるよう、まずは質の高い物語をと思うし、全力で頑張るが、

それでも出版社が見つからない場合はどうしようか。

 

ただ、仕事や人生とおなじく、あまり未来を考えすぎると苦しくなるので、

 

こまかいことは気にせず、書く。

 

なにはともあれ、執筆は順調である。

 

 

今日のひと言

『毎日書いてないと、墓に入った気になる』


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